西洋医学と東洋医学に分けてまとめてみました。 西洋医学・・・一般的に、病気の原因を科学的に究明します。 治療もそれに伴って、的を絞った内容になります。 風邪を西洋医学で治療する場合、一般的には「ウイルス性」「細菌性」ともに、「消炎解熱鎮痛薬(総合感冒薬)」が使用されます。 消炎解熱鎮痛薬(総合感冒薬)は、ウイルスや細菌を殺すものではありません。 熱や炎症、痛みなどを抑えるために使用します。 さらに「急性扁桃炎」を同時にかかってしまったり、高齢者で体力が低下している人には、細菌感染も疑う必要があるので、「抗菌薬」が使用されます。 東洋医学・・・治療は、全身の状態を見て診断します。 治療の目的は、自然治癒力を高めることです。 病気の一歩手前の状態や病気の概念がないものも、東洋医学の漢方薬には向いています。 風邪を東洋医学で治療する場合、西洋医学の消炎解熱鎮痛薬(総合感冒薬)の代わりに漢方薬を使用します。 場合によっては、抗菌薬も漢方薬といっしょに使用することもあります。 そして最近は、呼吸器系の病気についても漢方薬を使用したいという高齢者などが増えています。...
漢方薬の特徴を次にまとめてみました。 <生薬を組み合わせる> 漢方薬は、数種類の生薬を組み合わせてつくられたものです。 生薬とは、漢方薬の原料になるものです。 薬として効果のある「植物の茎や根」「鉱物」など自然にあるものです。 生薬を組み合わせる割合は、昔からの長い年月の中で確かな効果が得られたものだけが、現在まで使われてきました。 <煎じ薬とエキス剤> 生薬を煎じて服用する「煎じ薬」という漢方薬もあります。 また、煎じ薬を濃縮して、乾燥させて顆粒状などにした「エキス剤」というものがあります。 最近の主流は、「エキス剤」となっています。 <1人1人に合うように使い分けをします> それぞれ1人1人の自覚症状や体質などに合った漢方薬を選びます。 同じような症状や病名でもそれぞれ1人1人、処方される漢方薬は違うことがあります。...
診断をするにあたって、漢方は独特の概念があります。 その1つとして、「虚実」があります。 「虚実」は、3つに分けられ、「実証」「中間証」「虚証」です。 これは、生体のエネルギーの状態を測るものです。 実証・・・生体の反応が強く出る状態です。 そして、病気を体の外へ出そうとします。 状態としては、「体力がある」「抵抗力が強い」「胃腸が強い」「声に力がある」などです。 虚証・・・生体の反応が弱い状態です。 そして、病気を体の外へ出す力も弱いです。 状態としては、「体力がない」「抵抗力が弱い」「胃腸が弱い」「声に力がない」などです。 中間証・・・実証と虚証の中間の状態のことです。...
風邪の初期に効果を現す漢方薬があります。 風邪には、葛根湯と思っている人も多いと思います。 しかし、体力がなく寒気を感じている場合には、葛根湯は適していません。 漢方の考えの「虚実」の「実証」と「中間証」と「虚証」にわけて紹介します。 <実証の場合> 葛根湯(かっこんとう)や麻黄湯(まおうとう)・・・「高熱が出る」「体の節々が痛い」などの症状のときに使用します。 この漢方薬を使用すると、発汗を促進させて熱を下げます。 <中間証の場合> 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)・・・じわじわと汗をかき、「くしゃみ」「鼻水」などの症状のときに使用します・ <虚証の場合> 桂枝湯(けいしとう)や麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)・・・高熱ではないが、寒気を感じたりするときになどに使用します。...
風邪にかかり、なかなか治らず長引くと初期の症状と変わってきます。 主な症状としては、「せきや痰が出る」「食欲がない」「体がだるい」などです。 そのため、服用する漢方薬も初期のころと長引いた状態では違い、別の漢方薬を使用します。 漢方の考えの「虚実」の「実証」と「中間証」と「虚証」にわけて紹介します。 <実証の場合> 小柴胡湯(しょうさいことう)・・・「微熱がある」「体全身がだるい」「口の中が苦く、粘る」「食欲がない」などの症状のときに使用します。 柴朴湯(さいぼくとう)・・・「痰がからむ」などの症状のときに使用します。 <中間証の場合> 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)・・・「汗をかきやすい」などの症状のときに使用します。 <虚証の場合> 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいかんきょうとう)・・・「冷え症」「疲労」「だるい」「イライラ」「不眠」などがあるときに使用します。 麦門冬湯(ばくもんどうとう)・・・「痰がからんだ咳」などの症状のときに使用します。 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)や五虎湯(ごことう)・・・「乾いた咳」などの症状のとき使用します。...